一般の方によくみられる考え方として、
「治療した歯は虫歯にならない」
「回数が少なければ少ないほどいい治療」
「メインテナンスに来れば大丈夫」
といったものがあります。
これらは歯科を専門にしている僕たちからすると間違いです。
まず「治療した歯も虫歯になり得る」ということです。
治療した部分というのは元をたどれば虫歯になってしまった部分、虫歯になりやすい部分といえます。
治療で使った人工物は虫歯にはなりませんが、残りの自分の歯は虫歯になります。
元々虫歯になりやすかった部分の周り・・・しっかりケアできていなければ容易に虫歯になります。
また、「回数が少ない治療がいいとは限らない」ということ。
土台の治療(神経の治療や歯周病の治療)がおろそかなまま、大きく削って被せる治療を目にすることがあります。
一見回数も少なく見た目もよくなりますが、基礎がしっかりしていないので痛みが出たり、
短期間で抜歯せざるを得ない状況になったりというトラブルが起きやすくなります。
もちろん歯周病や神経が問題なければ少ない回数での治療が望ましいでしょう。
しかし特に歯周病の治療は治癒を待たなければいけない特性上、期間がかかることが多いです。
高価なかぶせ物を入れるなら特に、基礎をしっかり整える必要があるでしょう。
また、「メインテナンスに来ても歯磨きができていなければ無意味」というのは
このHPで何回も書いてきたことです。
メインテナンスというのはせいぜい年に3~4回。
残りの360日以上は自分のブラッシングできれいにする必要があります。
それができていなかったり不十分であったりすればお口の中の健康を維持するのは難しいです。
歯の治療に通っていると、思っていたことと違う・・・ということがあるかもしれません。
それにも本当は理由があるかもしれません。
そのような時は遠慮なく相談してみましょう!
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